1日1組限定の古民家宿「たらいち邸」リノベーションストーリー

たらいち邸 ストーリー7

滋賀県高島市マキノ町上開田という地で、築約150年の古民家を活かした一棟貸しの

古民家宿「たらいち邸」を、都心に住むファミリー層、20~30代の女性、外国人観光客をターゲットに、1日1組限定の貸切宿として営業しています。


滋賀県高島市マキノ町上開田で、空き家だった古民家を、1日1組限定の一棟貸し古民家宿たらいち邸にリノベーションしていった日々を綴ります。

全貌を現した屋根裏スペース。

むき出しになった梁や竹で作られた床、土壁たち。

その一つ一つに、150年を超える悠久の歴史を感じずにはいられません。

古民家が好きな人は多くいますが、それぞれ惹かれる箇所などは違うのかな?

と思ったりします。

個人的には、屋根を支える梁そのものの姿と、それらが組まれている部分をただただ眺めるのが好きです!




(下の方に移っている荷物のようなものは、練炭です。

とは言え、だいぶ古かったので、実際に使うことはなく処分しました。)

釘を使わず、大型の機械も無い時代に、職人さんの手仕事のみで作り上げられたその空間が生み出すヴァイブスが、何とも得難いものと感じます。


さて、ひとしきり掃除を終えた最上層部分の屋根裏空間。次の作業として取り組んだのは、茅葺の屋根を支える梁を固定している縄の結び替えでした。

いずれこの空間にお客様が来ることを考えると、掃除後の縄たちはあまりにすす汚れがひどく、また、炭化しており縄自体もボロボロの状態がほとんどでした。

ここでも色々な苦労がありました。

まず、そもそも縄の結び替えを甘く見すぎていました。

と言うか、我々2人の毎度の失敗なんですが、作業を甘く見すぎて後でやたらと時間を取られるという繰り返し。。。トホホ。

約22畳程の屋根裏空間。ざっと見渡しただけでも、結び替えの必要そうな箇所は数十か所。

まずは古くなりすすで真っ黒に炭化した縄を外していきます。がしかし、この作業1つとってもなかなかの苦戦。

外し終えるといよいよ新しい縄で同じように縛っていきます。

外すときに、先人たちがどのように縛っていたのかをじっくり観察。

できるだけ縛り方も再現します。

とは言え、言葉にすると簡単なこの作業も、実際やってみるとまさに一筋縄ではいかない!

縄が重ならないように、ひと巻きずつずらしながら、かつ緩みが出ないようにしっかり力を入れてひっぱり、縛り上げていく。

そこそこ太い梁同士を縛るわけですから、一回に使う縄の長さもこれまたかなりの長さ。

このやたらに長い縄を、一巻きずつ手繰り寄せながら作業を進めます。

4月から始めた掃除作業、縄の結び替えをやり出した時期は夏本番を迎えるタイミング。

以前の記事でも書きましたが、最上層空間には窓がありません。

そもそもの気温から来る暑さと、照明として使用する投光器が持つ熱さとで、汗が止まらない作業となります。

結び替え自体も、一か所をきれいに仕上げるのに軽く30分は越えていきます!

灼熱の空間で、手先に力のいる単純作業の繰り返しは、想像以上にこたえました。

手の届く範囲すべての縄が、きれいに結び替えられたら、この空間の良さは格段に上がるだろうな~、と頭で分かってはいるものの、なかなか作業効率が上がらず、、、。

精神的にもなかなか厳しい作業だったなーと、今更ながらに思います。


(続く)

#リノベーション #古民家 #DIY 


18回の閲覧